名古屋控訴院 [名古屋散策]
名古屋城の外堀の東側にレンガ造りの堂々とした建物があります。
旧名古屋控訴院庁舎、今は市政資料館として公開されています。
明治以降、レンガ造りの建物が広がりましたが、
案外、地震に弱く、
関東大震災以降、レンガ造りの建物は激減しました。
ですからレンガ造りの大規模建築で残っているものは少ないようです。
この建物は大正11年9月に竣工しました。
その翌年大正12年9月1日に関東大震災が起きています。
かろうじてセーフ・・・、なにがセーフかわかりませんが。
あまりにも近所過ぎて、これまで素通りしていましたが、
思い立って中を覗いてみました。
玄関を入ると法廷の並ぶ3階につづく大きな階段室です。
この階段室は、NHKドラマ「坂の上の雲」の首相官邸のシーンのロケに使われています。
大理石造りの階段の正面のステンドグラスには天秤のモチーフがありました。
罪と罰は釣り合うという意味ですね。
ここが法の裁きの場であることを思い知らせる意匠です。
この階段室の階下には、そのことをもっと強烈に印象付けるスペースが用意されています。
扉の窓に鉄格子が嵌った留置場が並んでいます。
公判に臨む容疑者たちは、開廷前のひと時をここで過ごしたのでしょう。
中も覗いてみますね。
こんな感じでした。
とくにコメントはありません。
先ほどの独居房の窓は、この中庭に面しています。
中庭から直接建物の外部に繋がる出口はなさそうです。
中庭側のレンガはくすんで見えます。
牢獄とレンガって、とっても良く似合うと思いませんか。
2017-06-03 22:49
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